【プロ野球】高木豊がDeNAのCSファイナル、日本シリーズまでの展開を予想 三浦大輔監督の花道を飾れるか
高木豊が語るDeNAがCSで勝ち抜くためのポイント 後編
(前編:DeNAの2年連続日本一の可能性 CSで「カギになる」ピッチャーは?>>)
高木豊氏に聞く、DeNAがクライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜くためのポイント。後編では、ファイナルステージとその先の日本シリーズの展望を語ってもらった。
今季限りでの退任を発表したDeNAの三浦大輔監督 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る
【阪神と戦うことになれば「ミスは許されない」】
――阪神と対戦するファイナルステージに進んだ場合、ファーストステージでピッチャーを使ってしまっている分、どうやりくりするかがカギになりそうですね。
高木 ファーストステージをスッと勝ち上がれれば、余力が残ってやりくりも多少ラクになりますし、(甲子園が)外の球場だけに雨も味方してくれるといいなと。それと、阪神は、先発もリリーフもセ・リーグではナンバーワンの投手陣を揃えていますし、甲子園では絶対に打撃戦にはなりません。足を使ったり、バントやエンドラン、そういった戦術がカギを握るはずです。
守備も大事です。水も漏らさないくらいの守備体形を作って守るべきですし、大雑把な野球では絶対に勝てません。ましてや阪神は接戦に慣れていますし、接戦をものにし続けて優勝したので、ミスが許されない戦いになると思います。
――阪神で警戒すべき選手は?
高木 1番の近本光司、2番の中野拓夢に気をつけろと言ったところで、高い確率で塁に出るでしょうし......結局、阪神と戦う時に何をやってはいけないのかは、フォアボールを出しちゃいけないということ。当然、佐藤輝明のように勝負所で避けなければいけないバッターもいますが、フォアボールを多く与えてしまうと、クリーンナップの森下翔太、佐藤、大山悠輔の誰かが打ちますし、大量点を取られてしまうので。
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著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。




















