身長164センチのプロ野球選手、西武・滝澤夏央の矜持 「低くてもやれるという姿を見せることが自分の使命」 (4ページ目)
滝澤にとって大きな転機となったプロ4年目。オールスターにも監督推薦で選ばれ、その先も期待される。たとえば、いつか日の丸を背負って晴れ舞台に滝澤が立てば、大きな歓声が送られるに違いない。
「正直なところ、自分は日本を背負って戦うとかは、ちょっと僕にはできない。まだまだそんなレベルじゃないですね」
今はまず、西武で足場を固める段階だ。
「そうですね。もっと頑張らないと......ですね」
シーズン前半に比べ、打撃成績が落ちてきている事実は滝澤自身が最も受け止めている。今季大きく感じられ始めた自らの可能性を最大限に膨らませるために、まだまだ挑戦を続けていく。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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