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【プロ野球】清水隆行が巨人入団後に感じた不安「何年でやめることになるのかな」 (3ページ目)

【すごいと感じたピッチャーたち】

吉田 対戦して「すごい」と思った投手は?

清水 山本昌さんです。6年間ノーヒットでした。7年目でようやく初ヒット。数字的には133〜134キロかもしれないけど、打席に立つとものすごく速く感じる。球持ちがよくて、感覚的には18.44mじゃなく、15〜16mから投げているような感じ。見えている時間が短いから速く感じるんです。

吉田 左ピッチャーにそういうタイプ多いですよね。右には少ない印象があります。

清水 右でも上原浩治さんはそうですよ。150キロ出ないけど、速く見える。WBC前の壮行試合で本気モードの上原さんと対戦した時は、まっすぐもフォークもすごかった。やっぱり、見えている時間が短かったですね。

吉田 大学出て、1年目で20勝ですもんね。

清水 本当にすごいピッチャーです。

吉田 他に印象に残ったピッチャーは?

清水 藤川球児くんのまっすぐ、石井一久さんもすごかったですね。

吉田 やっぱり左ピッチャーは苦手ですか?

清水 いや、右も左も合う合わないがあります。右でも苦手な人はいますし、左でも打ちやすい人もいます。一番衝撃だったのは、期間は短かったんですけど、中日の中里篤史さん。すごかったです。ジャイアンツ戦で初登板、初先発で来たんですけど、一打席目の印象は強烈でした。

 僕はストライクゾーンのまっすぐにはある程度自信があったんですが、中里くんのまっすぐは「これ、空振りするかもしれない」と思いました。ストライクゾーンなのに。それくらい、勢いが違いました。通算で何打席立ったかわかりませんけど、そのなかでも印象に残る打席のひとつです。

吉田 今度、中里さん呼びます(笑)

清水 今、ジャイアンツのスコアラーじゃないですかね。

吉田 じゃあ、その時はまた清水さんと。

清水 僕、会うことありますから。伝えておきますよ。

吉田 お願いします!

【Profile】
清水隆行(しみず・たかゆき)/1973年10月23日、東京都足立区出身。1995年にドラフト3位で巨人に入団。2002年には最多安打のタイトルを獲得するなど活躍し、2009年に現役を引退。現在は野球解説者として活動している。

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