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緒方孝市がカープ打線を分析 4番・末包昇大の活躍、「いい意味で競い合っている」若手の奮闘はポジティブ要素 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

【クリーンナップは臨機応変に】

――中軸は固定すべきでしょうか?

緒方 打線は"水物"と言われますし、得点はひとりで取るのではなく、つながりで取っていくもの。今は末包の調子がよく、勝負強いので4番を任せていいと思いますが(得点圏打率.483はリーグトップ)、どの選手にも好不調があります。

 若手同士の競争の話もしましたが、やっぱりベテランであろうと中堅であろうと、調子のいい選手を軸にして打線を組んだほうがいいと思います。(5月4日の)中日戦では、小園をスタメンから外して山足達也を起用。その山足がタイムリーを打って勝利に貢献しましたし、選手の心身の状態を見ながら柔軟に対応していっていいのかなと。もちろん、末包の状態がよければ引き続き4番でいいと思います。

――昨年は長打力が大きな課題でしたが、今は末包選手(長打率.479/リーグ5位)、ファビアン選手(長打率.478/同6位)に長打が期待できます。

緒方 チームとして非常に明るい材料です。今後も末包やファビアン、坂倉も野手のキーマンだと思います。もちろん小園もやってもらわないといけない選手ですが、クリーンナップを固定しなければいけない、4番を固定しなければいけない、ということでありません。先ほどお話ししたように、各選手の状態を見極めて臨機応変に起用していくほうがいいと思います。

【プロフィール】

緒方孝市(おがた・こういち)

1968年生まれ、佐賀県鳥栖市出身。1986年に広島東洋カープからドラフト3位で指名され入団。2008年まで主に外野手として活躍し、盗塁王のタイトルを3度、ゴールデングラブ賞を5年連続で受賞した。2009年に現役を引退後、コーチとして後進の指導。2015年に監督に就任すると、2016年から18年にかけてチームを球団史上初の三連覇に導いた。2019年に退任後、野球評論家などで活躍中。

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著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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