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篠塚和典が選ぶ「ON抜き・V9以降」の巨人歴代ベストナイン(後編)ドリームチームを率いる指揮官は? (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――MLBの名門、ニューヨーク・ヤンキースでもその名を刻む活躍を見せました。

篠塚 アレックス・ロドリゲスやジェイソン・ジアンビ、ゲイリー・シェフィールドらスター選手がひしめき、伝統を重んじる球団のプレッシャーのなか、チームプレーに徹して勝利に直結する"打点"を稼ぐことに注力していましたね。長打にこだわれば、本塁打ももう少し打てたかなと思います。

【打順は右・左も考えて隙なし】

――続いてレフトはどの選手を選びますか?

篠塚 一番難しいのがレフトですね。僕らの時代から安定して守っていた選手がいないんです。松本匡史さんはセンターを守っていましたし、生え抜きでレフトを考えると清水隆行くらいですかね。でも、守備に難があることを考えると、長野久義になるかなと。

 首位打者を獲りましたし、20盗塁以上する足もあった。かつ強肩強打で攻守のバランスがよく、守備は外野ならどこでも安心してまかせられました。今回はセンターにゴジを選びましたが、センターに長野、レフトにゴジという形でもいいです。

――以上でベストナインが出揃いました。

篠塚 長嶋茂雄さんと王貞治さんを除くという条件付きでしたが、新旧の実力者で構成されたいいメンバーになったんじゃないですか。

――次に打順を決めていきたいと思います。1番はいかがでしょうか?

篠塚 選んだメンバーの中では、やっぱり由伸かな。2番は「自分しかいないかな?」と思ったけど、勇人のほうがいいかもしれませんね。

――篠塚さんの現役時代は2番の印象が強いですが、3番の印象もあります。

篠塚 でも、このメンバーだとさすがに3番は打てませんよ(笑)。あと、今の2番は昔と違って打てるバッターが入ることが多いですし、やっぱり2番は坂本にしましょう。

 3番には阿部慎之助を入れてジグザグの打線にして、4番はやっぱりゴジですね。ゴジはピッチャーの右・左は関係ないですから。その後の5番に岡本和真を入れて、6番は長野。右バッターが2人続くので、7番に左バッターで自分を入れます。やっぱりジグザグにすると、相手チームに継投を考えさせることになりますから。それで8番は中畑さん、9番に江川さんとなります。

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