【プロ野球】ヤクルトの未来の正捕手の目指す5人の若手 「ポスト・中村悠平」に名乗り (3ページ目)
プロ1年目の昨季、デビュー戦で2安打2打点の活躍を見せたヤクルト鈴木叶 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る 鈴木自身も「守備でアピールできる選手になりたいですし、そこで一軍に出られるようにアピールしたい」と語る。キャンプでは室内練習場で、ピッチングマシンを相手にキャッチング練習を繰り返した。
「自主トレから守備を課題としてやってきました。キャッチング、ブロッキング、ステップ、インサイドワーク......。守備でもっと頑張りたいですし、打撃はそのあとにもっと集中してできたらと思っています」
昨シーズン、鈴木は2試合ながら一軍を経験した。
「たくさんのお客さんの前で試合をするのはすごく楽しかったですし、ああいうピリピリした雰囲気のなかで毎試合マスクを被れたらなと。今年は一軍で10試合以上に出たいですし、そのためにはシーズンを通してケガをしないようにしていきたいです」
新人の松本龍之介(20歳)は育成ドラフト4位で、独立リーグの堺シュライクスから入団。キャッチャーを始めてまだ2年だが、高いポテンシャルを秘めている。
「キャンプでは新人らしく、怒られ、学びながらやってきました。たとえば、投内連係では、二死ならここに投げる、一死ならここ、無死ならこういうかけ声とか、当たり前のことがまだまだだなと思い知らされました。もちろん1年目から花を咲かすのが目標ですけど、まずは体づくりをしたいという気持ちです」
支配下登録をつかむには、ひとつ、またひとつと壁を乗り越える必要がある。
「中村さんは日本代表する捕手です。その方がトップにいるというのは、自分のなかでそこを目標に頑張っていける。肩は誰にも負けないと思っているので、あとはスピードを生かしたキャッチャーになれたらと思っています。捕ってからの早さ、送球の速さ、打撃だとヘッドスピードやスイングスピードの速さ。50メートル走の最速は6秒ジャストなので、それを生かせたら、自分の思ったプレーができるんじゃないかと。でも、まずは新人らしく当たり前のことをちゃんとする。そこを目標にやっていきたいです」
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