和田一浩が語る最強の投手&最強の打者 「高卒1年目であれだけ完成度の高い投手を見たことがない」 (2ページ目)
── 西武在籍時代、同じ打者として注目していた選手は誰ですか。
和田 1歳下のイチロー(当時オリックス)は、やはりとんでもない選手でした。彼はヒットを打つ能力に関して、独特の世界を持っているように感じました。最終的に日米通算4367安打ですか......異次元の存在ですよね。
── ほかにもいましたか。
和田 のちに中日でチームメイトになりますが、日本ハムの小笠原道大も印象に残っています。彼の代名詞は"フルスイング"です。フルスイングすると、ホームランは増えても打率が落ちるとよく言われていますが、両立できることを証明したのが小笠原です。彼は首位打者、本塁打王、打点王の打撃3部門のタイトルを獲得しています。
── そういう意味では、左右の違いはありますが、和田さんと似たタイプではないですか。
和田 それはわからないですけど、小笠原もフルスイングをするわりには、三振はそれほど多くなかったですね。僕は追い込まれてからもボールに当てる自信があったので、ストライクゾーンを広めにして待つということはなかったのですが、彼もそんな感覚があったのかもしれないですね。当時のパ・リーグはほかにもいい打者がいっぱいいて、選ぶのは難しいですね。
【投手・大谷翔平と対戦した印象は?】
── では中日移籍後に対戦したなかで、印象に残っている投手を挙げてください。
和田 まず、日本ハムの大谷翔平(現・ドジャース)です。対戦したのは、大谷のプロ初勝利の2013年の交流戦でした。ただその時は156キロをマークするなど確かに速かったのですが、スピードガン以上の球速を感じませんでした。それがNPB最後のシーズンとなる2017年には160キロを超えていましたし、フォークも威力があって、すごい成長を感じました。
── 大谷選手のメジャー移籍後の活躍をどう見られていますか。
和田 投げても打っても超一流ですからね。「すごい」のひと言につきます(笑)。人がすごいと思うのは、投げる球が速いか、打球を遠くに飛ばすかだと思うんです。どちらかひとつを持っている人はいますが、彼はその両方を持っている。特にメジャーのなかでも、飛距離は誰にも負けていないというのが、やっぱり一番すごいですよね。
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