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和田一浩が語る最強の投手&最強の打者 「高卒1年目であれだけ完成度の高い投手を見たことがない」

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

和田一浩インタビュー(後編)

 長年プロ野球界で活躍し、セ・パ両リーグで1000本安打を達成した和田一浩氏。19年の現役生活のなかでダルビッシュ有、大谷翔平、菅野智之ら多くの好投手と対戦してきたが、「すごい」と思った投手は誰だったのか? また、同じバットマンとして一目置いていた打者とは?

セ・パ両リーグで1000安打を達成した和田一浩 photo by Sankei Visualセ・パ両リーグで1000安打を達成した和田一浩 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

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── 和田さんの西武時代、対戦した投手で「すごい」と思った投手を教えてください。

和田 一軍で投げるピッチャーはみんな好投手で選ぶのは難しいのですが、日本ハムのダルビッシュ有(現・パドレス)、楽天の田中将大(現・巨人)、それに交流戦で対戦した中日の川上憲伸ですね。そのなかでも印象に残っているのは、田中です。彼の高卒1年目に対戦したのですが、スライダーのキレとストレートのコントロールが抜群でした。それにピンチの場面になるとギアを上げたり、状況に応じてピッチングを変えたり、すでに試合をコントロールする能力がありました。高卒1年目であれだけ完成度の高い投手を見たことがありません。

── ダルビッシュ投手はどんなイメージでしたか。

和田 ダルビッシュは段階を踏んで成長し、2007年から5年連続して防御率1点台を記録し、メジャー移籍前年の2011年には18勝を挙げました。ダルビッシュは変化球が10種類以上あると言われていますが、僕のなかではカットボールやツーシームといった最後にキュッと曲がる変化球が、ストレートと判断しづらくてやっかいなボールでした。

── 川上投手のすごさは?

和田 のちにチームメイトになるのですが、交流戦で対戦した時はとにかく気持ちのこもった球を投げるいい投手だなという印象があります。日本で初めて本格的にカットボールを投げた投手でもあります。

── 和田さんとチームメイトの松坂大輔投手は、プロ1年目の1999年から3年連続して最多勝のタイトルを獲得しました。

和田 1年目はストレートとすごくキレのいいスライダーの2種類だけだったのが、彼は器用で年々いろんな球種にトライして、自分のものにしていきました。僕もかつてはキャッチャーをしていて、松坂とバッテリーを組んだことがありますが、やはりすごい球を投げていましたよ。

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