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高木豊の「セ・リーグ助っ人通信簿」2024年シーズン 4段階で最高評価・低評価だったのは? (5ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

◆ヤクルト【野手◎/投手△】

 2年連続で5位と低迷したヤクルト。チーム状況が苦しいなか、ドミンゴ・サンタナはシーズン終盤まで首位打者争いを繰り広げ、ホセ・オスナも及第点の活躍を見せた。一方でピッチャー陣は、総じて厳しい結果に終わった。

「野手のふたりは相変わらず安定していましたね。オスナは及第点の成績ですし、調子の良し悪しにかかわらず全力プレーをしてくれるのがすばらしい。チームへの貢献度が高いです。

 サンタナはずっと首位打者を争って、最後の最後でオースティンにひっくり返されましたがよくやったと思います。足の故障もありましたけど、それでも打率3割、20本近くのホームランを打ってくれる優良助っ人です。

 サイスニード(退団)は、勝ち投手の権利を持って降りた後に、後続のピッチャーがひっくり返されたりと運もなかったです。打たれ出すと止まらなかったですし、勝ちたい気持ちが強すぎて"先を急ぐ"感がありました。ミゲル・ヤフーレ(退団→楽天に移籍)はピッチングはまとまっていましたが、圧倒するようなボールがなかった。それでも、先発ピッチャーがコマ不足の状況で長期の離脱がなかったのは評価できます。

 エルビン・ロドリゲスも退団しましたが、もったいないと思うんです。7、8回の終盤の1イニング、全力でいけるような場面であれば腕を振って投げられますし、そんなに悪い印象はありませんでした。ホセ・エスパーダ(退団)は、6月に二軍落ちしてからは一軍での登板機会がなかったですし、リリーフで防御率5点台は厳しかったですね。

【主な助っ人外国人の成績】

(野)オスナ 141試合 打率.267 17本塁打 72打点 出塁率.320 OPS.733

(野)サンタナ 122試合 打率.315 17本塁打 70打点 出塁率.399 OPS.905

(投)サイスニード<退団> 24試合 2勝8敗 防御率5.03

(投)ヤフーレ<退団→楽天に移籍> 23試合 5勝10敗 防御率3.34

(投)ロドリゲス<退団> 32試合 1勝1敗8ホールド1セーブ 防御率1.80

(投)エスパーダ<退団→サンディエゴ・パドレスとマイナー契約> 24試合 0勝2敗5ホールド 防御率5.00

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