高木豊の「セ・リーグ助っ人通信簿」2024年シーズン 4段階で最高評価・低評価だったのは? (2ページ目)
◆阪神【野手×/投手◎】
2位の阪神は、2023年に一定の活躍を見せたシェルドン・ノイジーの不振が誤算だったが、ジェレミー・ビーズリーとハビー・ゲラはそれぞれの持ち場で活躍。特にゲラは、セットアッパーとクローザーをこなす大車輪の働きを見せた。
「ノイジー(退団)は、前川右京ら若手の成長株に働き場所を追いやられた印象です。バットを立てるか寝かせるか、といったバッティングに対する考え方が、どうしても岡田彰布前監督と合わなかったこともありましたね。それでも2023年の経験がありますし、使い方によっては力を発揮できたかもしれないんですが......。
投手陣は◎です。先発のビーズリーは、最初はチャンスをもらえませんでしたが、それでも5つの貯金を作りました(8勝3敗)。シーズンを通して登板できていたら10勝はできたと思いますし、途中からはビーズリーを中心に先発ローテーションを組んでいた時期もありましたからね。ボールに力があることに加え、コントロールがいいんですよ。
ゲラは160キロ超えの真っすぐや、下馬評がかなり高かったことを考えると、少し期待値を下回ったかなと。僕も「バッターをもっと圧倒するんじゃないか」と期待していたので。ただ、厳しい場面での登板が続きましたし、1年目ということを踏まえるとよく投げたと思います。
【主な助っ人外国人の成績】
(野)ノイジー<退団> 49試合 打率.231 1本塁打 8打点 出塁率.302 OPS.593
(野)ミエセス<退団> 14試合 打率.111 0本塁打 0打点 出塁率.158 OPS.269
(投)ビーズリー 14試合 8勝3敗 防御率2.47
(投)ゲラ 59試合 1勝4敗31ホールド14セーブ 防御率1.55
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