ベイスターズ27年ぶりリーグ制覇、そして日本シリーズ連覇へ 三浦大輔監督が語る2025年の目論見 (3ページ目)
守りの野球を目指すと語るベイスターズ三浦大輔監督 photo by Kai Keijiroこの記事に関連する写真を見る
【2025年の戦い方】
── さて27年ぶりのリーグ優勝を目指す今シーズン、まだ補強は終わってはいませんが、どのような点を重要視して戦っていくつもりでしょうか。
三浦 まずは"守り"ですね。ポストシーズンを見ても、しっかり守り切れたからこそ、より打線が生きました。就任時、大事なのは"得点力"と言ってきたのですが、4年経験したなかで、やっぱり守りがあってこそ、うちの打線だと。98年も"マシンガン打線"がクローズアップされますが、守備はリーグ一番の固さでしたからね。守備力が上がれば、ポストシーズンのような戦いができるのは証明できたので、これをレギュラーシーズンでもできるように春季キャンプから意識して取り組んでいきます。
── たしかに、昨季のチームの失策数96はリーグワーストでしたし、記録に残らないミスも多かった。まずそこを徹底して修正すると?
三浦 はい。あとは"判断力"ですね。ここをもっとクリアにしていかなければいけない。判断ミスでチャンスを潰すこともありましたし、そこを埋めていければ確実にプラスアルファになります。コーチ陣と一緒になって、底上げして行きます。
── それに付随し走塁面はいかがでしょうか。2024年シーズンの盗塁数69は、リーグトップでした。
三浦 盗塁という数字だけを見れば一昨年より増えましたが、前半はよかったものの後半はマークが厳しくなって、なかなか増やすことができませんでした。あくまでも盗塁は走塁の一部ですから、走塁への意識をより高めなくてはいけないと思います。そこで必要なのがやっぱり判断力なんですよ。ワンヒットで一、三塁にできたところが、一、二塁で止まってしまうこともありましたからね。
── たしかに次の塁へ達していない状況は、シーズンを通して多々ありました。
三浦 一歩目の判断はどうだったのか。そういう点もチーム全体で意識して、取り組んでいきます。
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