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独立リーグ・茨城アストロプラネッツ流「GM論」 色川冬馬が力説する人材育成と組織づくりの新常識 (4ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

 英語では「監督=field manager」「GM=general manager」となるが、両者の役割はそう考えるとわかりやすい。ベースボールオペレーションにおいて、スペシャリストたちをまとめ上げるのがGMの役割だ。

 日本ではまだ「GM」のあり方が確立されていないからこそ、色川GMは先鞭をつけたいと考えている。

「日本では野球人口が減っているなか、今までのように黙って大会を開催していれば優れた選手がポンポン出てくる流れも変わっていくと思います。気づかれないまま消えていく存在が、現在もすでにいますが、これからはもっと多く出てくる。

 そのなかで昨今、データやスカウティング、技術論などいろんな方法論が広がっていますが、スカウティング人材が活躍する時代がやってくると思います。今後ベースボールオペレーションサイドにもっと多様な人材が必要になった時、彼らを統括して、舵を切っていくGMという存在が、今まで以上に重要になっていくはずです」

 昨今の球界は、アナリストやデータサイエンティスト、バイオメカニストなど、各球団がスペシャリストを抱えてチーム強化をするのが当たり前の流れになっている。彼らを束ね、どのように力を最大限に発揮させるのか。

 GMという役職は今後、日本でも重要性が増していくはずだ。

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