篠塚和典が指摘するCS制度の問題点 アドバンテージや日程、CSとは別のカップ戦の案など持論を語った (2ページ目)
【シーズン終了からCSまでの期間をどうするか】
――シーズンの終わりからCSまでの期間が間延びすることも、たびたび議論されています。特にリーグ優勝したチームは、CSファイナルステージまでかなり空くので、実戦感覚が鈍るという指摘もあります。
篠塚 そういう問題は、CSがなかった時代からあったんです。シーズンの終わりから日本シリーズまでの期間もそうだった。例えば9月の上旬や中旬にリーグ優勝が決まってしまうと、日本シリーズを迎えるまでかなり間が空きますよね。
僕が現役時代の1990年シーズンでは、9月8日に巨人がリーグ優勝を決めたのですが、日本シリーズの第1戦が行なわれた10月20日までかなりの期間がありました。ゲーム差うんぬんでアドバンテージを変えるよりも、シーズンの終わりからポストシーズンまでの間隔を空けないスケジュールにするほうが大事かもしれませんね。特に野手は間隔が空くと調整が大変ですし、本当に不安ですから。
――菅野智之投手はCSファイナルステージが始まる前に、リーグ優勝チームのCSまでの間隔について「空きすぎると思うので、見直しは必要だと思います」と提言していました。
篠塚 ピッチャーも調整が難しくなると思いますが、野手ほどではないのかなと。野手はいろいろなピッチャーのボールに対応しなければいけませんし、バッティングにしろ守備の際の打球への反応にしろ、いろいろな"速さ"を体感しておかなければ対応が難しくなります。なので、実戦感覚が鈍ってしまうと、どうしても不安が生じます。今に始まったことではなく、昔から出ている話なんですけどね。
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