ヒロド歩美が井端弘和監督の侍ジャパン代表選考に感銘「独自の視点を持っている」 (3ページ目)

  • 石塚 隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【今季開花した選手の努力と変化】

 今季、足のスペシャリストとして大活躍した五十幡選手は、第一印象はとても謙虚なのですが、こと自分のセールスポイントである"足"に関する話になると、「アグレッシブに攻めたい」と語気を強めました。

 興味深いのは「当然攻め続けなければ、盗塁や走塁は成功しないけど、攻めるだけではダメということに気づいた」と話していたことです。駆け引きの重要性に気がつき、そこを実践できたからこそキャリアハイの数字(18盗塁)を残すことができたのだと思いますし、どんな選手であっても、必ず成長の前には壁があって、それを努力の末に越えた時、新しい世界が待っているんだなと、取材をしてあらためて感じました。

 また鈴木昭選手は、ヨガをやり始めていい効果が出ているそうです。最初はうまくいかなかったようなのですが、毎日続けていくことで、自分のなかに発見があったとのこと。ヨガを続けることで「今日は少し調子が悪い」など、自分の肉体と会話できるようになったといいます。自分のコンディションを知るためにも、いい効果があることは取り入れる柔軟性を感じました。

 毎日続けるストイックさがなければ得られない情報もあるでしょうし、鈴木昭選手からは、向上するために継続的な努力を怠らない姿勢に覚悟を感じました。今大会でどのような役割でマウンドに上がるのか楽しみですね。

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【プロフィール】
ヒロド歩美 ひろど・あゆみ 
1991年10月25日生まれ。兵庫県宝塚市出身。早稲田大学国際教養学部卒業後、2014年に朝日放送テレビ(ABCテレビ)入社。2016年に『熱闘甲子園』のキャスターに就任。その後は『サンデーLIVE!!』『芸能界常識チェック!〜トリニクって何の肉!?〜』『芸能人格付けチェック』などに出演。2023年からフリーとなり、現在まで『報道ステーション』のスポーツキャスターを務めている。

著者プロフィール

  • 石塚 隆

    石塚 隆 (いしづか・たかし)

    1972年、神奈川県出身。フリーランスライター。プロ野球などのスポーツを中心に、社会モノやサブカルチャーなど多ジャンルにわたり執筆。web Sportiva/週刊プレイボーイ/週刊ベースボール/集英社オンライン/文春野球/AERA dot./REAL SPORTS/etc...。現在Number Webにて横浜DeNAベイスターズコラム『ハマ街ダイアリー』連載中。趣味はサーフィン&トレイルランニング。鎌倉市在住

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