ヒロド歩美が井端弘和監督の侍ジャパン代表選考に感銘「独自の視点を持っている」 (2ページ目)

  • 石塚 隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【プロ入り後苦悩した「甲子園のスター」の奮闘】

 また、今回のチームは過去の縁でつながっている選手が多い印象です。たとえば五十幡亮汰選手(日本ハム)や鈴木昭投手、藤平尚真投手など、U-15で一緒だった選手が数年経て、再び同じチームで戦っていることも、いいチームワークにつながっているのかなと思いました。

 藤平投手や早川投手、それと鈴木昭投手は、私が『熱闘甲子園』の担当を始めた初年度の甲子園球児なので、もちろん注目選手ですし、その選手たちが再び集い一緒のチームで戦うというのは感慨深いものがあります。

 今回の代表選手では、小園選手と藤平投手、五十幡選手、鈴木昭投手、そして髙橋宏斗投手(中日)、清水達也投手(中日)、鈴木翔天投手(楽天)にインタビューさせていただきました。

 とくに小園選手と藤平投手に共通しているなと感じたのは、おふたりとも高校時代は甲子園のスターとして活躍したあとプロに入り、しばらくは満足できる結果を残すことができず、苦しい時間を過ごしてきたことです。

 そこを打破するために、練習だけではなく、生活態度や人間性の部分を見つめ直したそうなんです。はい上がってきた彼らからその話を聞いた時はぐっとくるものがありましたし、プロとしての姿勢を垣間見ることができました。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る