【ドラフト2024】中日再建のカギは先発投手と打てる外野手 甲子園で活躍の高校生右腕も候補に (2ページ目)
それにしても低迷の要因はどこにあるのか。打てないからか? チーム打率.244はリーグ3位。優勝した巨人(チーム打率.247)とさほど変わらず、2位の阪神(チーム打率.242)よりもわずかだが上である。
だが得点は、巨人(462点)、阪神(485点)を大きく下回る373点(リーグワースト)。やはりベンチワークというか、試合運びが稚拙なのか。ここがうまくいくようになれば、得点力は上がるはずだ。
【12球団屈指のリリーフ陣】
今年の中日は投手陣が頑張った。なかでもリリーフ陣の充実度は、12球団でも屈指だろう。
斎藤綱記(19ホールド/防御率2.03)、清水達也(35ホールド/防御率1.42)、藤嶋健人(14ホールド/防御率2.25)、松山晋也(40ホールド/防御率1.33)、そして絶対的守護神のライデル・マルティネス(43セーブ/防御率1.11)。
昨年も奮闘したブルペン陣が、今年も質量ともに充実。つまりこのチームは、5、6回までに試合を壊さなければ、勝てるということだ。ならば、先発タイプがほしい。
昨年も亜細亜大の草加勝を1位指名したが、不運にもトミー・ジョン手術を受けることに......それでもめげずに先発タイプを探そう。"下位打線"はそのあとだ。
今年は、地元・愛知の学生球界に有望な投手がいる。
中村優斗(諫早農業→愛知工業大/投手/176センチ・81キロ/右投右打)なら、最速159キロの快速球とスライダー、フォームで、先発すればなんとか5、6回を2点以内に抑えてくれるのではないか。体が正面を向くのが早いとつかまることを、本人がわかっているのがいい。
チーム構成的には、小笠原慎之介につづく"先発左腕"がほしいところだろうが、適任の金丸夢斗(神港橘→関西大/投手/177センチ・77キロ/左投左打)は4、5球団からの1位指名が予想されるだけに、2位以下で"隠し玉"を持ってきたい。
巨漢左腕なのに、複数の変化球を交えながら徹底して低めを突けるのが田代涼太(帝京→創価大/投手/189センチ・96キロ/左投左打)。ボールに角度があり、打者が高低を判断できずに打ち損じを重ねる。
2 / 4