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村上宗隆が語る青木宣親「反抗的な態度をとったこともありました。それでも見捨てることなく...」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya

 西川遥輝は、今シーズンからヤクルトでプレー。2月のキャンプでは「チームに入ってみて、青木さんの存在の大きさをすぐに感じました」と言った。

「目が10個くらいあるんじゃないかと思うほど視野が広いですよね。いろんな人の、いろいろなところを見ているなと感じます。僕のことも見てくれていて、ずっと思っていることはあったんでしょうけど、それを言うわけじゃなく、僕が聞きにいった時に教えてくれました。『遥輝のいい時はこうなっているよね。よくない時はこうなっているよね』と。ほかにも、僕はオフの過ごし方がずっと難しいと感じていたので、そのことも聞いたりしました」

【ノリさんとは一生のお付き合い】

 村上宗隆は、自身の1年目オフから青木の自主トレに参加。「僕のことを、本当に愛を持って接してくれました」と、ふたりにしかわからない特別な時間を過ごしてきた。

「なんて言うんですかね、たくさん叱られたりとか、僕もまだ18、19歳と若くて尖っていた部分もあり、反抗的な態度をとったこともありました。それでも青木さんは見捨てることなく、僕のことを思ってくれて言っていただいたので、そういうところにすごく愛を感じました」

 青木の愛情に、村上はどういう形で応えようとしたのだろうか。

「もちろん優勝すること、日本一になることもそうですし、活躍することもそうですし、野球選手としての立ち居振る舞いなどといったところですね。今後もずっとお世話になる方ですし、一生のお付き合いと思っています。こうして、いい野球人生を歩めているのはノリさんのおかげですし、感謝の言葉しかないです」

 石川雅規は「僕自身も若い選手たちがノリに影響を受けたのと一緒ですよ」と笑った。青木とは15シーズン、同じユニフォームに袖を通した。

「イチ青木ファンというのもありますし、彼の言動やリーダーシップに救われたことが多いですからね。ノリがメジャーでプレーしていた時期も連絡は取り合っていましたし、僕が成績面でしんどい時期は『石川さん、大丈夫だから!』とアメリカからケツを叩いてくれた。ノリにはずっとケツを叩いてもらっていましたね(笑)」

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