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阪神・岡田彰布監督のボヤキにも「根拠はないけど信じてる」 ヒロド歩美がブレイクを願う「甲子園のスター」とは (3ページ目)

  • 石塚 隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【今季のタイガースは筋肉痛状態】

ーーさて、ヒロドさんといえば阪神タイガース。「アレンパ」を目指す今季ですが、厳しい戦いを強いられています。

 おかしな表現なんですけど、今は筋肉痛みたいな感じなんだと思います。

ーー筋肉痛?

 阪神ファンからしたら昨年は38年ぶりの日本一で、使ったことがない筋肉で喜んでしまったから、まだ筋肉痛治ってないなあ、みたいな感じですかね。だから本調子じゃないなみたいな。

ーー余韻を引きずってしまっている。

 だからこれからだぞって。個人的な今季の阪神のポイントといえば、智弁学園(奈良)出身の前川右京選手がスタメンとして起用されていることですね。

 前川選手が甲子園に出場したのは新型コロナが流行した翌年なんですけど、いろいろ大変なことがあった元高校球児が今こうやって活躍しているのは、すごくうれしく思っているんです。

ーーたしかに前川選手は若手として存在感を示していますね。ただ全体的に打線が不振で、なかなか波に乗れない状況が続いています。

 岡田(彰布)監督は自分でもおっしゃっていますが、もともと心配性なので、今の状況もきっと想定していたと思うんです。そんなうまいこといかへんわって。実際のところはわかりませんが、私から見ると冷静というか、いろいろと考えてらっしゃるんじゃないかなって。

ーー長い目で見て戦っている、と。

 先日、オールスターの会見で岡田監督にお会いして、「いやもう全然打たれへんかんらな」ってボヤいていましたけど、本当に焦っていたら、何も言わないと思うので、根拠はないんですけど、ひとりのファンとして信じています。

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