小林雅英が分析する浮き沈みの多いロッテ 防御率0.00を誇るプロ4年目のリリーフは「いいパフォーマンスを引き出せる」 (4ページ目)

  • 栗田シメイ●文 text by Kurita Shimei

 今後のポイントとなりそうなのは、西武と日本ハムとの対戦です。西武には大きく勝ち越し、日本ハムには大きく負け越している。この傾向はお互い意識しているでしょうし、長くは続かないと思います。そういった意味で、交流戦明けのソフトバンク、西武、日本ハムと、いずれもビジターの3カードでどんな成績を残すかで、チームとしての勢いが大きく変わっていくでしょう。

 この3つのカードの結果次第で大型連勝もあるし、逆に順位を大きく落とすこともある。どちらに転んでも驚きではないと思います。そんな中で交流戦明けのどこに重点を置き、どんなローテを編成するのかに注目すると、面白いのではないでしょうか。

【プロフィール】
■小林雅英(こばやし・まさひで)

1974年、山梨県生まれ。都留高から日本体育大、東京ガスを経て、1998年のドラフトでロッテから1位指名を受け入団。1年目は先発としても起用され、46試合の登板で5勝をマーク。3年目の2001年からクローザーとなり、2007年まで毎年20セーブ以上を挙げるなど活躍。「幕張の防波堤」の異名をとった。2008年からMLBのクリーブランド・インディアンスに移籍。おもに中継ぎとして57試合に登板。翌年も残留となったが、シーズン途中に契約解除。同年オフに巨人と契約するも1年で戦力外となり、オリックスへ移籍。ここでも結果を残せず、2011年限りで現役を引退。引退後はオリックス、ロッテでコーチを務め、現在はプロ野球評論家として活躍。

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