村上宗隆、山田哲人の不調は「チームが成長するチャンス」 OB坂口智隆が最下位転落のヤクルトに「今はこういう時期」 (3ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • photo by Wada Satoshi

●ベテランと若手がかみ合ってくれば...

ーー坂口さんより年上の石川雅規投手(43歳)も勝ち星を上げていますし、野手では青木宣親選手(41歳)の奮闘も目立っています。

 そうですね。春季キャンプに行った時も、青木選手はめっちゃ体が動いているなっていう印象を受けました。

 偉大な数字を残し、口でも姿勢でも示せる選手たちがヤクルトにはいます。こういう苦しい時には、青木選手もそうだし、川端(慎吾)選手もそう、ベテランの力が頼りになりますよね。

 去年は長岡(秀樹)選手が1年間レギュラーを守りましたが、今年は塩見(泰隆)選手のケガもあって、若手にチャンスが多いのかなと思っています。だからこそ、若手とベテランとがうまくかみ合ってくれば面白いのですが......。

 チャンスが巡ってきたとはいえ、若い選手には、自分が結果を出すために集中できる環境であってほしい。去年の長岡選手がそうだったように、そういう環境でこそ、若い選手も育つ。若い選手はなかなか勝てない責任を感じてプレーする必要はないと思っています。

ーー今季はキャッチャーの内山壮真選手が、出場機会を増やすために外野手に挑戦し、最近はセンターを守る機会が増えています。坂口さんも外野手から一塁にコンバート経験がありますが、慣れないポジションを守るのは大変でしょうか?

 すごく大変だと思います。でも、よくやっていますよ。僕はセンターって専門職だと思っています。両サイドも気にかけないといけないですから。本当は、もう少し(準備に)期間がほしかったでしょうね。

 試合終盤には、センターからレフトに移ったりもしていますが、景色が全然違うので、(途中でポジションが変わるのは)とても難しいんですよ。でも、しっかりこなせている。チャンスをもらっている今のうちに数字を残してほしいですね。

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