緒方孝市が評価する「新井カープ1年目」の選手起用法 ファンが集うバーチャル空間「カープ県」についても語った

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【新井監督の采配、キャッチャー専念の坂倉の印象は?】

--カープのファンにとっても、本当に貴重な体験ができそうですね。イベントでもファンから質問があると思いますが、今季のカープについて伺います。まずは新井貴浩新監督についてどう見ていますか?

緒方 私は開幕前の順位予想で、申し訳ないのですがカープを1位には予想しませんでした(笑)。戦力としては投手、野手ともに、ベテランも健在で楽しみな新戦力も揃っていますが、監督が変わっての1年目はさまざまな難しさがあるんです。

 新井監督は昨年まで解説をしていて、「すごく野球を勉強しているな」と感じていました。ただ、外から見るのと、指揮官として采配をするのはまったく違います。目の前で起こることに瞬時に対応しないといけないですからね。藤井彰人ヘッドコーチなどの支えもあるでしょうが、長いペナントレースを戦い抜いて優勝することは本当に大変。新井監督にとっても経験を積む1年になるでしょう。

今季からカープの指揮を執る新井監督 photo by Sankei Visual今季からカープの指揮を執る新井監督 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る――緒方さんも、初めてカープの指揮を執った2015年には、同じように苦労しましたか?(同年はリーグ4位)

緒方 語り出したらキリがないほど、たくさんの苦労がありました。どれだけ試合前に「いい準備ができた」と思っていても、その通りにいかないことが多かった。そういったことを1年、また1年と過ごしていくうちに、徐々に形ができていくと思います。

――昨年のチームとの大きな違いのひとつは、坂倉将吾選手をキャッチャーに専念させている点があると思います。

緒方 坂倉は私の監督時代にキャッチャーとして入団してきた選手ですが(2016年ドラフト4位)、非常に打撃力が高いと感じたので、キャッチャー以外のポジションで起用してその部分を伸ばそうと思いました。その後も、主にファーストやサードでプレーしていたところから、キャッチャーに戻ったことでの大変さはあるでしょう。

 実際にキャッチング、リード、スローイングなど、すべての面で成長が必要です。例えばキャッチングは、ボールが収まるミットの位置もあまりよくない。守備への意識から、打撃も本来の力を発揮できているとは言えません(打率.271、4本塁打/6月1日現在)から、我慢が必要だと思います。

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