ヤクルト23人の投手が語った「増やしたいもの、減らしたいもの」 体脂肪を減らしたいと語った投手は? (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Taguchi Yukihito

 ライネル・エスピナルは、キャンプでは伊藤智仁コーチのスライダーを学ぼうとするなど、日本野球にアジャストしようと練習の日々。宿舎に戻る時には、常にフルーツを手にしていた。

「長所は高めの真っすぐとチェンジアップです。チームに貢献するため、先発すれば7イニングは投げたい。そのためには健康でいることが大事だと思っています」

【目標は一軍定着と登板数の増加】

 長谷川宙輝は「増やしたいのは自信をもって投げることです」と笑った。強いボールが武器の左腕は2021年9月に胸郭出口症候群の手術。昨年6月に二軍で実戦復帰した。

「自信を身につけるために、自主トレでは量と質を意識した練習をしてきました。減らしたいのはケガと不安です。自分はネガティブな発想が多いんで......(笑)。不安な要素を少しでも減らして自信をもって投げることができれば、一軍に近づけるんではないかと思っています」

 尾仲祐哉は昨年10月に阪神を戦力外となり、新天地で新しいシーズンを迎えている。

「右打者のインコースを攻めるピッチングを増やせたらと。それができれば自然とヒットや失点も減らせて、投球の幅も広がると思います。減らしたいのは失投です。追い込んでから真ん中へいくことが多かったので......」

 2年目の柴田大地は、見ている側も力が入る力投型の投手だ。一軍キャンプには途中合流。それは二軍キャンプでの状態が評価されたことでもある。

「昨年の登板数は1試合だけだったので、まず一軍に定着して、登板回数を増やしたい。そのためには四球と同じミスを減らし、ゾーン内に強い球を投げて、しっかりした投球内容を増やせればと。40試合登板を目指します」

【頼もしいリリーフ陣たち】

 スワローズのブルペン陣は、昨年12球団トップとなる31勝を記録した。これは試合中盤の粘りと踏ん張りを証明する数字で、これを支えたのが大西広樹、久保拓眞、木澤尚文だった。3人は「今年は勝ちパターンでも投げたい」と意気込む。

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