ヤクルト23人の投手が語った「増やしたいもの、減らしたいもの」 体脂肪を減らしたいと語った投手は? (3ページ目)
髙津臣吾監督が「チームで速くて強い球を投げられる数少ない投手のひとり」と期待を寄せているのが、高卒2年目の竹山日向で、初めての一軍キャンプを完走した。
「まずは一軍でたくさん投げられたらいいなと思っていて、そのために一軍でも二軍でも、四球の数を減らしたい。キャンプではブルペンでの取り組み方についてだったり、石川さんやいろんな方に聞いてみたいです。そして多く投げるために、ほかの人にないものを増やしていきたいです。僕はボールの強さやキレが持ち味だと思っているので、しっかり枠内に収めるように練習して、試合で勝負していきたいです」
新人の吉村貢司郎(ドラフト1位/東芝)は、即戦力として大きな期待を寄せられている。オープン戦初登板では2回無失点。真っすぐと変化球を巧みに操り、クイックの非凡さもあり、総合力の高さを見せつけた。
「大前提として、これまでにやってきたことをしっかり出せる準備をこのキャンプでしてきました。そのなかで真っすぐの見直しをしていて、球の精度や再現性を高くできるように取り組んできました。実戦ではバッターとしっかり勝負したいので、無駄なボールを減らしてストライクで勝負する。そういうピッチングをしていきたいです」
【3人の新外国人投手】
今年、ヤクルトには3人の新外国人投手が加入した。自己紹介と今シーズンの抱負について聞いた。キオーニ・ケラは、リリーフとしてメジャー通算243試合に登板。150キロを超すボールが武器で、9回を任されることが期待される。キャンプでは朝早くから「体を温めるため」とマシン相手に打ち込みをしたり、キャッチングをしたり......一風変わった早出練習をしていた。
「自分は気の強いピッチングというか、攻めのピッチングが強みです。このチームには若い選手が多いので、これまでの経験を伝えたり、そういうところでも貢献していきたい」
ディロン・ピーターズは、先発ローテーション入りが期待される左腕投手だ。キャンプでは、石井弘寿コーチと身振り手振りを交えて話し込む姿を何度も見た。
「石井コーチには、日本のバッターやチームの特徴などを教えてもらいました。早めに情報を得ておけば、あとになって苦しまないと思うので。自分のピッチングの特徴は、闘争心を持ってバッターを圧倒することです。先発として長いイニングを投げることに集中して、2ケタ勝利と規定投球回は達成したい」
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