「侍ジャパンの不安要素」「韓国の戦力」「チェコの躍進」などWBCのプールBを世界の野球を知る男たちが語り合う (3ページ目)

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • photo by Sano Miki

MOBY アロルディス・チャップマン(ロイヤルズ)に至っては、イギリスの予備登録をしていた(笑)。そういうのは面白いなと。見方はいろいろあるかもしれませんが、エンタメとしては究極の楽しみ方かもしれないですね。

村田 この選手はこういうルーツを持っているんだとか。それはWBCの楽しみ方のひとつとして、根づいてほしいですよね。

MOBY あと個人的には、日本代表にカート・スズキをスタッフとして入れてほしかったなと。引退したばかりですが、たとえばブルペン捕手として参加するとか!

【韓国の野手陣は強力】

── 日本にとって、1次リーグのライバルとなるのはどのチームでしょうか?

村田 やはり韓国ですよね。今回、韓国系アメリカ人の現役メジャーリーガーであるトミー・エドマン(カージナルス)を招集し、新しいチームづくりに取り組み始めました。

中島 それにキム・ハソン(パドレス)が、アジア人でメジャーのショートのレギュラーを獲得したというのは、すごいことだと思うんです。フィールディングはもちろんですが、肩も強い。守備指標はメジャーでもトップクラスで、アジア人でもメジャーでショートができるというのを証明しましたよね。

村田 エドマンも2021年にゴールドグラブを獲っています。韓国の二遊間は、守備だけ見れば今大会トップです。

MOBY ほかにも今オフにメジャー行きが噂されているイ・ジョンフもいます。ちなみに、お父さんは中日でプレーしたイ・ジョンボムです。

村田 彼の生まれは名古屋ですからね(笑)。昨年、韓国プロ野球で首位打者と打点王の二冠王に輝いたスーパースターで、アメリカの球界関係者も今回の彼の活躍には注目しています。

中島 実際に戦ってみないと本当の戦力はわからないですが、韓国とはWBCをはじめこれまでの国際大会で激闘を繰り広げていますからね。1次ラウンドで日本のライバルになるのは、間違いなく韓国だと思います。

村田 オーストラリアは1ランク、2ランク落ちますし、チェコ、中国は今大会で1勝が目標のチームです。日本とすれば、韓国戦でどういう戦いができるのか。1次リーグの注目はそこでしょうね。

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