「侍ジャパンの不安要素」「韓国の戦力」「チェコの躍進」などWBCのプールBを世界の野球を知る男たちが語り合う (2ページ目)

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • photo by Sano Miki

中島 ここ2大会、日本は準決勝でメジャーの一線級の投手を打てていなかったですからね。そういうこともあって、メジャーリーガーの力が必要だと考えたのでしょうね。

MOBY 栗山監督だからこそ、これだけのメンバーを集められたのかもしれません。まず大谷の参加だけでも大きかったのに、そこにダルビッシュ、吉田正尚(レッドソックス)といった選手まで加わった。

村田 今回、鈴木誠也(カブス)は残念ながらケガで辞退になりましたが、ほかにも日本代表として戦える可能性がある選手には声をかけたと聞きました。それを考えると、アメリカに行くのではなく、アメリカで勝つという思いが強く表れています。

MOBY スティーブン・クワン(ガーディアンズ)もそうですよね。

村田 それこそヤンキースのアイザイア・カイナーファレファにも出場資格があるのか、確認をとっていたみたいです。

中島 ヌートバーの選出にはいろいろな意見もありますが、そうした議論が起こることも栗山監督は想定していたのかなと。もし今大会でまったく活躍できなれば、今後、日系選手の招集に消極的になってしまうかもしれませんが、こういった選考は続けるべきだと思います。

MOBY そうですよね。この大会に参加する外国人選手からは、心から「楽しもうぜ!」という感じが伝わってきます。ヌートバーもその感覚でプレーするでしょうし、見る人にとってはとても新鮮に映るはずです。

中島 ラグビー日本代表も以前、そうした議論がありましたよね。でも、いざ大会が始まると、「日本人スピリッツを見せてくれた」と受け入れていました。そうした発想が当たり前になってくれればいいなと。

MOBY サッカーのワールドカップは出場資格が厳しいですけど、まだWBCはそこまでではない。それこそ前回のWBCでアメリカ代表として大会MVPに輝いたマーカス・ストローマン(カブス)は、今回はプエルトリコ代表として出場します。

中島 2013年にドミニカ代表で出場し、今回はオランダ代表となったペドロ・ストロップ(元カブス)もそうですよね。

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