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広澤克実が選ぶWBC侍ジャパンのスタメン。「5番以降にメジャー組が入る超重量打線もヌートバー選出には疑問」 (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi
  • photo by Koike Yoshihiro

 思えば2021年の東京五輪では8番でした。稲葉篤紀監督が「若いからプレシャーを感じないように」と下位に置き、決勝で値千金のホームランを放ったのです。それからわずかの間で、よくぞここまで著しい成長を遂げたものです。

【1番候補は3人】

 1番打者の候補は3人います。源田壮亮選手(西武)、中野拓夢選手(阪神)、山田哲人選手(ヤクルト)です。昨シーズンは3人とも2ケタ盗塁をマークしています。そのなかでも、守備の要である源田選手を切り込み隊長に指名したいと思います。

 2番は山田選手。1番でもいいのですが、初回、走者を置いて一発というのもいい。二塁は牧秀悟選手(DeNA)も守れますが、守備面を含めて山田選手を選びました。

 東京五輪は3番に吉田正尚選手(当時オリックス/現レッドソックス)、4番に鈴木誠也選手(当時広島/現カブス)でしたが、今回は3番に大谷選手、4番に村上選手が入ることで、5番に鈴木選手、6番に吉田選手を入れたいと思います。

 そして7番は本塁打を期待できる打者を一塁で起用したいので、山川穂高選手(西武)か岡本和真選手(巨人)のどちらかに任せたいですね。ここは調子のいいほうを起用すればいいのではないでしょうか。

 8番はセンターで近藤健介選手(ソフトバンク)にします。鈴木選手がセンターを守って両翼をカバーできればいいのですが......。そして9番には捕手で、甲斐拓也選手(ソフトバンク)か、中村悠平選手(ヤクルト)のどちらかですね。

 いずれにしても、5番以降にもメジャー組が入る超重量打線です。かなりの得点力が期待できそうです。

【ヌートバーの選出には疑問】

 今回の侍ジャパンについて、ひとつだけ疑問があるとすれば、なぜ一度も日本でプレーしたことのないラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)が選ばれたのかということです。マスコミのなかには「1番・センター」という報道がありましたが、昨シーズンのメジャーでの成績を見てみると、108試合で打率.228、14本塁打、40打点、4盗塁、71三振、51四球です。打率は高くないし、三振も多いし、盗塁も少ない。しかも本職はライトです。

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