上田まりえ「降板を相談したこともあります」。YouTube『上原浩治の雑談魂』の人気の理由とアシスタントしての覚悟を語る (2ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • 小嶋裕●撮影 photo by Kojima Yutaka

――プロ野球OBのチャンネルは多いですが、他のチャンネルと違う強みはどんなところですか?

上田 台本はありますが、あくまでそれは目安で、チャンネルのタイトル通り"雑談"を大事にしています。出たとこ勝負ですし、事前に決めているテーマから話が逸れてしまうこともありますが、その話のほうが面白ければ無理に戻すことはしません。スタッフさんたちも臨機応変に対応してくれますし、生まれた流れを大事にしています。

 また、ゲストひとりあたり4、5本くらいの動画を公開するのですが、各回のサムネイルで使われるようなワードを引き出すことを意識しています。話したことがサムネイルや動画の概要欄に反映されていると、私も「アシスタントとして仕事ができたのかな」という気持ちになります。

――収録を重ねる中で、新たに上原さんの魅力を発見することはありましたか?

上田 裏表が一切ないところです。素晴らしい経歴をお持ちなのにまったく飾るところがなく、さまざまなことを話してくれます。もし私が気取ってしまったり、決まった流れを作ってしまったりすると、せっかくの雰囲気を壊すことにつながってしまうので気をつけています。雑談魂のアシスタントになってから、収録の際には常に"丸裸"になっているような感覚があります。

――上田さんは野球ファン歴が長いとのことですが、いつ頃から野球好きになったんですか?

上田 野球は中学生の頃からずっと好きで、「野球と結婚して"野球まりえ"になりたい」と真剣に思っています。叶わない恋だとは、わかっていますが(笑)。ゲストはプロの第一線で活躍されていた方ばかりですし、野球のことをもっと勉強しなくてはいけないと思っています。

 私はプレーした経験がないですし、野球の細かい戦術や技術など、わからない部分もあります。上原さんやゲストのみなさんから教えていただいていることも多いので、視聴者のみなさんに「全然野球を知らないんだな」と思わせてしまうことも、きっとあるはず。真摯に向き合い、上原さんやゲストのみなさんから教わりながら、競技への理解と野球への愛を一層深めていきたいです。

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