「斎藤佑樹に鼻っ柱を折られた」。駒大苫小牧の「メガネの4番」がハンカチ王子に当時の思いを明かした (5ページ目)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 斎藤佑樹●撮影 photo by Saitoh Yuki

斎藤 マスコットバットはどのくらいの重さなの?

本間 そんなに重くないよ。960グラムかな。オレは練習試合もマスコットバットで打ってる。ノックでも重いのを振ってるから、チームでオレが一番バットを振ってるんじゃない? ウチはみんな振る力がないから、練習では重いバットを使ったほうがいいと思うんだけどね。

斎藤 選手への思いは伝わってきたけど、監督としてはTRANSYSをどんなチームに育てていきたいのかな。

本間 企業チームに比べて力が劣るクラブチームにも、できることはあると思うんだ。フライを捕ったらピシッと返すとか、ボール回しをキッチリやるとか、アップでも全員がきれいに並んで、しっかり足を上げて、みんなで声を合わせてランニングするとかさ。そういうことをしっかりやれば、見栄えが違うじゃない。

斎藤 本間のそういうマインドって、どこで身につけたの?

本間 高校で勘違いしかかってたオレが調子に乗らずに、しっかりと大学(亜細亜大)、社会人で野球をやってきたからだと思うよ。なにしろ、オレ、夏の甲子園の決勝で、斎藤に鼻っ柱をポキッと折られたからさ(笑)。

斎藤 えーっ、それ、どういうこと?

後編につづく>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る