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大谷翔平の活躍に門田博光は「ワシの頭では理解できん。スーパーマンや」 (4ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • photo by Sankei Visual

 10月4日(日本時間)のチーム最終戦で大谷は46号を放ち、日本人選手では松井秀喜以来となる100打点に到達。ゲレーロJr.とペレスが48本で分け合った本塁打王には届かなかったが、もはや賞賛の言葉も浮かばないほどの活躍でシーズンを終えた。

「アメリカでピッチャーをやりながら(ホームラン)キングを争うって、ワシの頭では理解できん。ほんまにスーパーマンや」

 天才、怪物、異端児......現役時代、さまざまな称号を与えられるたびに「見えんところでどれだけ努力しているのかも知らんと簡単に言わんといてくれ」と、心のなかでぼやいていた男が「スーパーマン」と表現するしかないところに、大谷の途方もない異次元さが伝わってきた。

 最終戦を終え、インタビューに答える映像を見ていると、後ろから門田の声が重なって聞こえてくる気がした。

「ワシは明日から何を見たらええんや」

 大谷がベースボールの歴史に挑んだシーズンが終わった時、孤高のレジェンド・門田を待ち受けているのは刺激のない退屈な時間なのだろう。

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