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真中満が好調ヤクルトを分析。阪神、巨人との投手陣の差を指摘し「延長戦があれば、もっと白星は増えた」 (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

ーーオリンピックによる中断期間を経た後半戦再開の初戦、その後の3連戦の頭など、高津監督は奥川投手を軸にローテーションを編成しているように見受けられますね。

真中
 後半戦の投球内容を見ていたら、奥川が軸でいいと思いますよ。これから優勝争いが本当の佳境を迎えるなかで、どれくらいの間隔で投げさせるのかに注目ですね。ここ最近は「投げ抹消」をさせずに一軍に置いています。登板間隔も詰まってくる可能性がありますよね。高津監督はコロナの特例措置を上手に活用していると思いますね。

ーーどういうことでしょうか?

真中
 今季もコロナによる特例措置で出場選手登録が29人から31人に増えたでしょ。これを上手に活用して奥川を起用していますよね。

ーー今季は延長戦を行なわず、9回引き分けというのもヤクルトには有利に働いているんじゃないでしょうか?

真中
 確かにチーム成績がよければ「有利だ」というふうに見えるけど、僕としては延長戦があれば、もっとヤクルトの白星は増えたと思っていますね。たとえば、阪神のリリーフ陣を見てみると、きちんと計算できるのが岩崎(優)、(ロベルト・)スアレスぐらいですよ。巨人は(ルビー・)デラロサも、(チアゴ・)ビエイラも投げてみないとわからない。阪神も巨人も9回までの継投でいっぱいいっぱいです。

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