真中満がヤクルトの「3位予想」を撤回。優勝へ投手・野手のキーマンは?
真中満インタビュー@後編
「セ・リーグ優勝争い」
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2年連続最下位から今季躍進、セ・リーグ首位を走るヤクルトスワローズ。2位阪神タイガース、3位読売ジャイアンツと優勝争いを繰り広げている。そこで今回、ヤクルトが前回リーグ優勝した2015年に、監督としてチームを率いた解説者の真中満氏にインタビュー。後編では、デッドヒートの首位争いを分析してもらった。
ヤクルトの好調を支える村上宗隆、石川雅規、山田哲人の3選手。真中満氏がキーマンとして挙げたのは? photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る【五輪を通じて、守備に自信をつかんだ村上宗隆】
ーー前編に引き続き、セ・リーグ優勝争いの現状、ヤクルトの今シーズンの戦いについて振り返っていただきたいと思います。この夏には東京五輪で侍ジャパンが金メダルを獲得。山田哲人、村上宗隆両選手の活躍は、チームにもいい刺激を与えたんじゃないでしょうか?
真中 正直、そこはあまり関係ないと思いますね(笑)。もちろん、山田、村上は気力の充実や達成感はあったと思いますけど、他の選手にとっては「オレも出たかった」という思いのほうが強いと思いますから。ただ、村上にとっては大きな収穫のあった大会だったと思いますよ。
ーー詳しく教えください。
真中 村上のサードの守備ですね。五輪という大舞台で堂々と守り抜くことができた。昨年までは正直、村上の守備についてはみんな多少の不安もあったわけです。でも、プレッシャーのかかるなかでも無難なプレーを披露することができた。守備が安定してくると、バッティングにも集中できる。それは村上にとっても、チームにとっても大きなメリットだと思いますね。
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