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「いつか息子にチャーハンを...」。家族と離れ、異国でプレーする助っ人たちのあっぱれな心意気 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 2020年6月19日、プロ野球は3カ月遅れの無観客というなかで開幕した。

「とにかく無観客試合は、プロ野球選手として一番残念な結果です。テレビやインターネットを通して観戦してくれるファンがいることもわかっていますが、やっぱり球場で応援してくれるファンの前でプレーするのがプロの選手だと思っていますので......。

 観客のいない静かな球場で投げるのは好きではありません。なので、球場にファンが戻ってきた時はとてもハッピーでした。自分はこのために投げているんだと、あらためて実感できたんです」

 そして昨年のオフ、マクガフはヤクルトから新たに2年契約を提示され、迷うことなくサインした。

「日本にはたくさんの親友、チームメイトがいて、第二の故郷だと心から思っています。家族もしっかり背中を押してくれました。(ディクソンやスモークの決断については)考えや選択は人それぞれですので、とくに思うことはありません」

 そしてマクガフは「コロナ禍のなかで自分をポジティブにしてくれたのは、ファンのみなさんの存在です」と話した。

「今は一緒に写真を撮ったり、サインすることができなかったり、本当に心苦しい日々です。神宮での勝利後のハイタッチも早くできるようになってほしいです。ファンレターをたくさんいただいたことにも感謝しています。これからも送ってくださいね(笑)」

 マクガフはここまで39試合に登板し、2勝1敗16セーブ、防御率2.39とすばらしい成績でヤクルトのブルペンを支えている。また、間近に迫った東京五輪ではアメリカ代表として参加する。
※成績はすべて7月14日現在

「アメリカ代表としての誇りを胸に、テツト(山田哲人)やムネ(村上宗隆)と対戦できることを心から楽しみにしています」

 今シーズン、新外国人選手のほとんどがビザの関係で来日が大幅に遅れ、来日後も2週間の隔離生活を強いられた。ヤクルトの新外国人・オスナもそのひとりだった。

「1日でも早く来日して、チームに貢献したい気持ちでトレーニングを積んでいました。隔離期間中は、時間がとても長く感じられましたが、サポートしてくれたスタッフやチームメイト(ドミンゴ・サンタナ、リック・バンデンハーク、サイ・スニード)もいたので、とても心強かったです」

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