名捕手・大矢明彦の驚きの配球術。八重樫幸雄「ひとつ上のレベルだった」 (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

――若手投手にとっては、八重樫さんのほうが投げやすかったんですね。

八重樫 サインを出しても何度も首を振るということは、「どうしてもこのボールを投げたい」というピッチャーの強い意志があるわけだから、一応、僕はそちらを優先しました。だけど、大矢さんの場合は「絶対にこのケースはこのボールだ」という強い確信があったんだと思いますよ。

――大矢さんと八重樫さんのキャッチャーとしてのタイプの違いが面白いですね。ぜひ、次回も大矢さんの思い出話をお願いします。

八重樫 了解しました。古田敦也と谷繁元信の違いを交えつつ、そのあたりも次回にお話ししましょうか。

(第64回につづく)

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