セ・パの格差を埋めるにはどうすべきか? 答えは簡単!? 山本昌と岩瀬仁紀が本音を語る (2ページ目)
岩瀬 最近は「2番最強説」が流行しましたけど、あれはDHがあるから最強なんだと思うんですよ。セ・リーグは2番に最強バッターを入れても、9番がピッチャーだからあまり機能しなくなっちゃう。
── セ・リーグのピッチャーは、打席に入るのはイヤなのでしょうか?
山本昌 イヤではないけど......。まあ、なければないでいいよね?
岩瀬 バッティング次第で、勝てるピッチャーと勝てないピッチャーに分かれますよね。打てるピッチャーとか、バントがしっかりできるピッチャーは必然的に勝てますから。山本さんのように(笑)。
山本昌 バントは得意だったから(笑)。
── 岩瀬さんは大学時代に野手としてもプレーし、愛知大学リーグ通算124安打(歴代2位)を記録しました。打撃は得意だったのでは?
岩瀬 まあプロでも打席に立ちたいとは思っていましたよ。でも、練習しないから年々振れなくなっていくんですよ。そうなると、だんだん打席に立ちたくないという気になっていきますよね。
── 今後、セ・リーグが実力的にパ・リーグに近づくために、どんな方策が考えられるでしょうか?
山本昌 僕が改善策として言いたいのは、交流戦をちゃんと1カードあたり6試合やって、その期間をすべてDHでやること。そうすれば、セ・リーグのチームでも年間36試合がDH制になるから、DH用の打者を育てたり、獲ったりするようになるはず。これを何年かやったら、格差が埋まっていくんじゃないかと思います。
岩瀬 セ・リーグもDH制にすればいいんですよ。
山本昌 それを言ったら話は終わっちゃうよ!(笑)。
岩瀬 逆にパ・リーグでDHを外したら面白いんじゃないですか(笑)。それくらい、野球を変えたらまるっきり変わるということですよ。
山本昌 僕はセ・リーグが最後の砦だと思っているんです。おそらくセ・リーグがDH制になったら、日本の少年野球から高校野球まですべてDH制になると思う。
岩瀬 大学野球の大半と社会人野球はすでにDH制ですしね。
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