山本昌×岩瀬仁紀のセ・リーグ展望。優勝争いは3チーム、昨年Bクラスは謎だらけ!? (4ページ目)
── セ・リーグ全体の話題としては、お二人と同じ左投手でしのぎを削ってきた石川雅規投手が現役20年目。41歳にして通算173勝と奮闘しています。
山本昌 いや、もう本当に頑張ってほしいですよ。今年もヤクルトの投手陣は厳しいですけど、彼が先発ローテーションに入って、引っ張ってくれたらいいなと。10勝近くは挙げてもらいたいですね。
岩瀬 200勝まであと27勝か......。結構大変ですね。
山本昌 でも、俺は40代で40勝以上勝ったよ。
岩瀬 いや、山本さんはちょっと違うんですよ(笑)。申し訳ないんですけど、山本さんは歳をとってからだんだん球が速くなって、むしろ打たれるようになってしまったじゃないですか。
山本昌 うーん、不思議だったね。40歳を過ぎて140キロが出るようになったのに(笑)。
岩瀬 山本さんは133~134キロじゃないとダメなんですよ。石川との違いはそこにあるんじゃないかと。
── ほかにリーグ全体を見渡して、楽しみなピッチャーはいますか?
山本昌 僕は巨人のドラフト1位ルーキーの平内龍太に期待しています。右腕が少しグチャッとなって、きれいに上がってこないから、見る人によっては「教えたい」と言いたくなるピッチャー。でも、僕はあの腕の振りでいいと思います。
岩瀬 僕は巨人の中川皓太ですね。タイプ的に自分と近いものがありますし、話をした時もすごく真面目で性格のいい子だったので。頑張ってもらいたいです。
(後編につづく)
※対談日は2021年2月26日
4 / 4