プロ野球2021年に達成されそうな記録たち。坂本勇人に続くのは... (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 同じくソフトバンクでは、柳田悠岐が通算186本塁打を放っており、200本塁打まであと14本に迫っている。

 盗塁は、昨年ソフトバンクの周東佑京が13試合連続盗塁の世界記録を達成したが、通算記録では糸井嘉男(阪神)が節目の300盗塁にあと1つに迫っており、西川遥輝(日本ハム)も残り13個。た

 また、通算200盗塁達成の可能性があるのは、残り24個の山田哲人(ヤクルト)と、残り26個の中島卓也(日本ハム)のふたり。

 山田が"永遠の目標"と語るトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)の4度目の達成を果たすには、今シーズン中の200盗塁クリアは必須である。昨年の盗塁数はコンディションの悪さが影響してわずか8個。体調が万全となれば、バッティングの調子も上がるだろうし、盗塁数も再び増えるに違いない。

 投手にとっての"花形"はなんといっても200勝で、これまで24人が達成(日米通算200勝は野茂英雄と黒田博樹が達成)しているが、投手のメジャー移籍があとを絶たない今、NPB通算200勝は極めて困難な記録となっている。2008年に山本昌(元中日)が達成したがそれ以来はひとりもおらず、現役最多は石川雅規(ヤクルト)の173勝となっている。

 今季でプロ20年目となる石川は、あと129イニングを投げれば通算3000投球回(過去27人達成)となり、13試合に登板すれば通算500試合登板(過去102人達成)となる。200勝に少しでも近づくためには、この数字を通過点としたい。

 抑えでは、山﨑康晃(DeNA)通算200セーブまで残り31に迫っているが、昨年は不振によりクローザーから中継ぎへ配置転換となった。三浦大輔新監督のもと、まずは守護神として再び輝きを取り戻してほしいものだ。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る