破壊力抜群1985年のタイガース打線。八重樫幸雄がとった掛布・岡田対策は? (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

――すごく意外です(笑)。では、最後に「バース、掛布、岡田」の3人について、八重樫さんのまとめをお聞かせください。

八重樫 1988年にバースがシーズン途中で帰国して、掛布もこの年限りで現役を引退するまであのクリーンナップは続いたけど、やっぱり強烈に印象に残っているのが1985年シーズンだね。掛布は若い頃は穴が多く、バースも来日1年目は欠点もあったけど成長して、1985年は岡田の打率もよかった(リーグ2位の打率.342)し、3人が3人ともバリバリだった。そのあと、掛布とバースは故障に苦しんだしね。

――やはり、日本一に輝いた1985年は、阪神にとって特別なシーズンだったんですね。

八重樫 あの3人が本当に元気だった1985年は、まったく抑えられる気がしなかったな。後にも先にも、こんなに破壊力のある打線はあの年の阪神だけだったような気がする。1985年の「バース、掛布、岡田」という打線は、一時代を象徴する存在なのかもしれないね。

(第43回につづく)

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