巨人・坂本勇人の4発に驚いた高校時代。
左利きが生んだ高度な打撃技術 (3ページ目)
バッティング練習で見た左腕リードのスイング。左利きだからこその、あのリードの強さ。打球方向にきれいに伸びていく左腕の動きが頭のなかに浮かんできた。
「真ん中ちょい外は、100%右中間に打ち返せる自信があります。自分ではあまりそういう意識はないんですけど、(右打者は)左の腕が強いとバッティングにはいいかもしれませんね。反対に右肩が出たがったら絶対にダメです。(体が)開いてしまって」
当然、プロに入ってからのスイング軌道や打球方向は、入団した頃とはずいぶんと変わってきたように見える。パワーポイントは「真ん中ちょい外」から「インコース」に変わって、打球方向もレフトへの長打が目立つようになった。
自分がプレーするレベルの変化に応じて、必要な技術を自分のなかに取り込みながら、また新たな領域へと挑んでいく。
高校時代と変わらない若々しさと清々しさを持ち続けながら、どこまで技術を身につけようとしているのか。2000本安打なんかに満足せず、本気で3000本安打を狙ってほしいと思う。
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