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球場で流しそうめん、金田正一伝説。
元ロッテ応援団員が明かすトンデモ話 (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――川崎球場は7回終了時点で球場スタッフが撤収してしまう」という話も聞いたことがあるのですが......。

「それは、球場の経費削減からですよ。できるだけスタッフを減らしたいから帰しちゃう。しかも、スタッフは帰りがけに指定席と自由席の間の柵のカギをご丁寧に開けていく。入口も解放されてたのかな? それでも、お客さんは来なかったんですけど(笑)。

 指定席の券を買うのがばかばかしくなりますよね。例えば、当時は指定席の券を買っただけでスタッフのおばちゃんに『買うの?』と怪訝な顔をされたんですが、中に入ると席が「いろはにほへと」で表記されていてわかりにくいので『この席どこですか?』って聞くと、どう返されたと思いますか?『好きな所で見なさいよ!』と言われて、案内なんかしてくれませんでしたよ(笑)」

――そんな川崎から、1992年に本拠地が千葉に移転し、球団名もオリオンズからマリーンズに変わりました。横山さんは移転初年度も応援団員として活動されていますが、葛藤はありませんでしたか?

「どうしていいのかわからず、3日間泣きました。一番好きな『オリオンズ』がなくなってしまったわけですから。有藤さんも話していましたけど、球団名は残してほしかった。落合(博満)さんも、中日の監督としてロッテと日本シリーズ(2010年)を戦う際に『パ・リーグ代表のオリオンズと戦うだけ』と言っていましたが、名前はそれだけ大事なんですよ」

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