2020.07.24

28歳の堂林翔太には技術的な裏づけと
覚悟がある。プリンスは覚醒した

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • photo by Nishida Taisuke

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 開幕から打ちまくって打率が4割を超え、「鯉のプリンスが覚醒した」ともっぱらのカープ・堂林翔太。新型コロナウィルス禍で直接のインタビューは叶わないものの、質問を託してくれれば堂林に聞いてくれるとのこと。さっそく質問を用意して、広報担当者に託した。

 ちなみに聞き手を代わりに務めてくれたのはカープの広報、河内貴哉さんだ。國學院久我山からドラフト1位でカープに入団し、21試合連続無失点を記録したこともあるサウスポーだ。2015年限りで現役を引退、その後は一軍広報を務める河内さんが、預けた質問を堂林にぶつけてくれた。以下はそのやりとりである。

今シーズン、開幕から好調を続けている堂林翔太―― 今年の打席の中で、今まで思うようにできなかったことが『できた』と感じたバッティングと、その時に『できた』と思った今の堂林さんが大切に考える技術の肝を教えて下さい。

「難しいなぁ......やっぱりナゴヤドームでのホームラン(今シーズン第2号)は、そんなに振らずにあそこまで飛んだという、すごくいい感触のあった打席だったと思います」

―― ピッチャーは誰だっけ?

「梅津(晃大/ドラゴンズ)です。インサイド寄りのフォークを右中間に......シチュエーションも(カウントが)3-2で、ランナーがスタートを切る状況でした。ランナーが松山(竜平)さんだったということもあったので(笑)、三振はできないなと思って、とりあえず前に飛ばそうと思いました。そうしたらあの(内角の)球を右中間へ、しかもホームランになったので、あれは手ごたえのある打席でしたね」

―― その時にできたと思った、今、大切に考えている技術の肝というのは。

「技術というか、僕は今まで強引に引っ張りにいくというバッティングだったんですけど、インサイドの球でもセンターに打ち返す、センター中心のバッティングをしようとした、その結果がああいうバッティングにつながったと思っています」