2020.07.08

「股関節」改良と「サウナ」が効いた。
楽天・森原康平が絶対的守護神へ

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Kyodo News

 各球団のクローザーを務める12人のなかで、今季、新たにその任務を負った日本人投手が1人いる。楽天の大型右腕・森原康平だ。

 パ・リーグで首位を快走する楽天は現在、12球団で最も高い得点力を誇り、森原にセーブシチュエーションで出番が回ってくる機会は決して多くない。チームは15試合終了時点で11勝を挙げたなか、森原が投げたのは5試合(1勝3セーブ、防御率0.00)。貴重な登板機会を目にしたファンは幸運と言える。投げている球の質が、抜群に高いからだ。

今季から楽天のクローザーとなった4年目の森原康平 185センチ、88キロの体躯から140キロ台後半の速球を両コーナーに制球よく投げ込み、打者を力で圧倒していく。フォーク、スラッター(スライダーとカットボールの中間のような球種)はいずれも鋭い切れ味だ。昨季セットアッパーを任された右腕は、まさに”守護神”に変貌した。

「今年は急ピッチの開幕なので、7月中旬までは『焦らず』がテーマです。まだまだよくなりますよ」

 そう語るのは、森原の個人トレーナーを務める高島誠氏だ。同氏はオリックスやMLBのナショナルズで活動したのち、現在は広島でトレーニングジム「Mac’s Trainer Room」を運営している。オリックスの山岡泰輔やソフトバンクの高橋礼、アマチュアでは昨年春夏連続で甲子園に出場した米子東高校(鳥取)、フィジカル革命で注目を集める武田高校(広島)などが教えを受け、メキメキと成長している。