八重樫幸雄が思うヤクルトの歴代最強左腕。石井一久と菊池雄星の比較もした (2ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

――前回も伺いましたが、八重樫さんにとっての「歴代最強投手」は阪神時代の江夏豊さんでしたよね。これまで、ヤクルトにもさまざまなサウスポー投手が在籍していましたが、ヤクルトの歴代左腕で印象に残っているのは誰ですか?

八重樫 ヤクルトの歴代最強サウスポーと言えば、やっぱりカズ(石井一久)じゃないですか。高校卒業当時はまだ粗削りだったけど、ボールの勢いはすごいし、モノが違ったよね。

――菊池雄星投手と比べるといかがでしたか?

八重樫 僕の考えでは、1位がカズで、そのちょっと下の2位が雄星という感じです。2005年ドラフト1位の村中恭兵もいいサウスポーでしたね。もっと活躍してもいいと思ったけど、今は独立リーグの琉球ブルーオーシャンズで頑張っているんでしょう? まだ32歳だから、もうひと踏ん張りしてほしいよ。

【指導者とスカウトはまったく異なる職責】

――そして、2016年限りでスカウトを退任されました。指名や獲得にはいたらなかった選手で、八重樫さんにとって印象に残っている選手は誰でしたか?

八重樫 野手なら八戸大学の秋山翔吾、投手なら菊池雄星ですね。2人とも西武に行って、今ではどちらもメジャーリーガーになった。ちなみに、西武の北海道・東北担当スカウトは秋田出身の水沢英樹っていうんだけど、彼がすごく熱心なんだ。

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