西武は先発陣をどうするか。
甲子園優勝コンビと「第6の男」がカギ (5ページ目)
本格派の高橋、今井と少々タイプの異なる右腕が、大卒2年目の松本だ。ルーキーイヤーの昨季から先発ローテーションに入り、7勝4敗、防御率4.54とまずまずの成績を残した。
しかし、大学時代からセットポジションになると球威、制球力ともに落ちるという課題がある。今季、この点をどう改善していけるか。
左バッターの内角を鋭く突くカットボールや、打者の手もとで落とすスプリット、制球力の高い速球やカーブでストライクゾーンを幅広く使えるのが松本の魅力だ。6回を投げ切ればいいという気持ちで臨み、いかに腕を振っていけるかがポイントになる。
楽しみな新星がアンダースローの與座だ。入団1年目の2018年に右ひじのトミー・ジョン手術(靭帯再建術)を受けた右腕は、育成契約になりながら今季開幕ローテーションに入るところまでのし上がってきた。
速球は130km/h台だが、投手の真価はいかに打者のタイミングを外すかだと、與座のピッチングを見ていると感じさせられる。下から投げる独特の軌道を活かし、投球テンポに巧みな変化をつけながら打ちっとっていくサブマリンが先発ローテーションの一角に定着すれば、6連戦の戦い方は一気に幅が大きくなる。
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