西武は先発陣をどうするか。甲子園優勝コンビと「第6の男」がカギ (3ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo


 開幕1週間前の6月12日、ロッテとの練習試合では5回6失点に終わったが、「満足できなかったのは結果だけ。登板を重ねるごとに、100%の出来に近づきつつあるのを実感しているよ」と話すなど、調整は順調に進んでいる模様だ。昨季のように安定して試合をつくり、いかに投球イニング数を積み上げていけるかが焦点になる。

 ニールにはある程度計算が立つ一方、3連覇の行方を大きく握るのが甲子園優勝投手コンビ、高卒6年目の高橋と同4年目の今井だ。

 ともに大きなスケールを誇るふたりのどちらが、将来のエースに近づくのか。今季の西武で最大の見どころのひとつだ。

 昨季、飛躍の1年にしたのが高橋だった。尊敬する菊池雄星(シアトル・マリナーズ)と自主トレを一緒に行ない、身体の使い方や投球メカニクスを見直して自身初の10勝を挙げた。

 ただ、190cm、105kgの巨漢投手は優れた馬力を誇るものの、投球フォームを固め切れておらず、昨季終盤は右ひじの炎症で悔しい戦線離脱となった。心身を精度よく操れるようになれば、昨季以上に飛躍できるだろう。

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