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山本昌も驚くヤクルト石川雅規の
進化する技術。「200勝に届くと思う」 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 これまで石川はプロ18年で171の勝ち星を積み重ね、「大きな目標」と語る200勝まであと29勝に迫っている。2ケタ勝利を挙げたシーズンは11回。シーズン途中で中継ぎに回った2007年以外は、先発として20試合以上に登板している。40歳になったとはいえ、これまでの安定感を維持できれば"200勝"は決して遠い数宇ではない。

「石川くんなら200勝に届くと思います。というより、私を最後(2008年)に日本球界だけで200勝を達成した投手は出ていないので、なんとしても達成してほしいですね。石川くんのことは1年目から見ていますけど、年齢を重ねてもイメージチェンジすることなく、ずっと変わらないところがすごいですよね。球威やスタミナは落ちることなく、技術が劇的に上がっています」

 山本昌氏の身長186センチに対して、石川は167センチ。体のサイズこそ大きく違うが、ピッチングには共通点が多い。

「同じ左腕であり、球速もそれほど速くない。あとボールのキレで勝負するところも共通していますよね。キレは1年を通して維持することは難しいのですが、それがダメな日でも試合をつくることができる。だから現役を長く続けられる。僕も石川くんも、変化球ピッチャーと思われがちですけど、実際は真っすぐのキレで勝負するタイプなんです」

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