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山本昌も驚くヤクルト石川雅規の
進化する技術。「200勝に届くと思う」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

「まず開幕延期が決まって、キャンプとオープン戦で仕上げた体が白紙になりました。その後、自主練習を経て、全体練習が再開し、練習試合となりましたが、やはり実戦機会が少ないですよね。石川くんだけでなく、万全の状態で開幕に入れる選手はいないと思います。そういう意味で、急ピッチで仕上げたあとのケガが怖い。開幕は8〜9割の状態でもいいと割り切り、試合をしていくなかで100%に仕上げていくことが大事だと思います」

 今シーズン、ペナントレースは144試合から120試合に短縮され、しばらくは無観客試合が続くなど、未知のシーズンを送ることになる。

「6連戦が続き、開幕投手の石川くんは常に相手のエース格と投げ合うことになります。そういう意味でも困難なシーズンになると思いますが、そのなかで石川くんの粘り強さ、堅実さ、そして経験は大きな武器になるでしょう」

 神宮球場で行なわれる開幕戦の相手は中日で、大野雄大と投げ合うことになる。昨シーズン、石川の中日戦の成績は4試合に先発して1勝1敗、防御率2.45。

「ドラゴンズは要所に左打者がいるので、そこをどう抑えるかでしょうね。とくに4番・ビシエドの前後を打つであろう、京田陽太、大島洋平、高橋周平に対してどう攻めるのか。たとえ失点しても、最少失点で抑えられるか。先程も言いましたが、開幕は8〜9割の状態でもいいと割り切り、完投や完封は考えず、まずは5、6回をしっかり投げるという気持ちで頑張ってほしいですね」

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