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八重樫幸雄も期待した「真っスラ」のドラ1。1軍1試合で終わった理由 (5ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

――この年は、先ほど名前が挙がった1位・竹下をはじめ、3位・山川晃司(福岡工大城東)、4位・寺田哲也(四国アイランドリーグ・香川)、5位・中元勇作(伯和ビクトリーズ)、6位・土肥寛昌(ホンダ鈴鹿)、7位・原泉(第一工大)を獲得しましたが、2位の風張以外、すでに全員がヤクルトを退団していますよね。

八重樫 せっかく獲得したのに結果を残すことができずにチームを去っていく姿を見るのは、やはりスカウトとしては寂しいものがありますし、責任も感じます。

――そういう意味では、八重樫さんが担当した2位・風張の奮闘ぶりが際立ちますね。

八重樫 ほかの選手がみんな第二の人生を歩んでいる今だからこそ、風張にはみんなの分も頑張ってほしい。自分はもうスカウトではないし、チームも離れてしまっているけど、今でもヤクルトに愛着はあるし、自分が足を運んで指名を決めた選手に対する愛情は強くありますから。ついつい、風張は応援しちゃうね。

――風張の場合は、単に投げるだけではなく、代打や代走など、ある意味では全方位からチームに貢献していますよね(笑)。八重樫さんが言うように、体が強くてスタミナがあるのは大きな武器ですね。

八重樫 そうそう、延長戦で野手が足りなくなった時に代打で出たり、代走で出たりしたこともあったね。そういう意味では面白いヤツだよね(笑)。これからも、息の長い選手として頑張ってほしいな。

(第22回につづく)

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