2019.01.24

カープ首脳陣が長野久義に期待。
「化学反応を起こすのは間違いない」

  • 山岡則夫●文 text by Yamaoka Norio
  • photo by Kyodo News

「優勝と日本一に向けて彼の力は必要となる。期待は大きい」

「キャンプで競争した中で、ポジション、打順を決める。力を見せてくれる選手を優先して使う」

 広島の緒方孝市監督が長野久義について語った。人間性の高さから、引退した新井貴浩のような精神的主柱を期待する声が多い。しかし現場レベルでは戦力として、チームのために実力を出してくれるものと確信があるようだ。

1月23日にマツダスタジアムで入団会見を行なった長野久義 リーグ4連覇、そして悲願の日本一へ。広島の2019年、勝負のシーズンが始まった。生え抜きの主力だった丸佳浩のFA移籍などもあり、オフの話題も独り占めした感ある広島。キャンプインを前に行なわれた合同自主トレ。人的補償で入団決定した長野の姿はなかったが、ドラフトで4球団競合の末に入団した小園海斗など若手を中心に多くの選手が汗を流していた。

 小園以外にも潜在能力の高い選手が多く、緒方監督を筆頭にコーチ陣が集結し、春季キャンプでの一、二軍メンバーの振り分けなど、まずは第一段階に取り掛かっていた。

 まさに横一線。緒方監督の言葉ではないが、競争を勝ち抜いたものに試合に出る資格がある。そしてその選手が結果を出すことに期待する。

 長野といえども例外ではない。チームリーダーとしての役割も任せたいのだろうが、選手としてのパフォーマンスにも大きな期待がかかる。キャンプインを目前に控えた大野練習場でカープ首脳陣に長野について話を聞いた。

「何年か前に宮崎のフェニックスリーグで、日本シリーズ前に巨人が調整で来ていて、その時に打撃練習をしている長野を見ました。やっぱりレベルが全然違う。とくに少しギアを上げて打ち始めると打球が違う。鋭さや(ボールを)捉える正確さ、飛距離……すべてにおいてトップレベルでした。本人や巨人関係者に断って、打撃ゲージのうしろで広島の若手選手に見学させてもらったのを覚えている」