2018.02.22

打率3割より、エラーを減らす。
西武・源田壮亮はノックで泥まみれ

  • 加来慶祐●文 text by Kaku Keisuke
  • 西田泰輔●写真 photo by Nishida Taisuke

 昨年度のパ・リーグ新人王の源田壮亮(西武)にとって、真価が問われる2年目のシーズン。日本球界屈指の遊撃手として揺るがない地位を築くことができるのかに注目が集まる。

 2016年のドラフトで西武から3位指名を受けプロ入りを果たした源田は、トヨタ自動車時代に都市対抗を制するなど、社会人野球で確固たる実績を残してきたが、当時は守備力に長けた非力な9番打者にすぎなかった。

昨年、ルーキーながら全試合フルイニング出場を果たした西武・源田壮亮 多くのスカウトが「守備は一級品だけど、バッティングが……」と口を揃えていたように、バッティングの飛躍的向上がなければレギュラーは厳しい、というのが大方の見方だった。

 ところがバッティングは二の次にして、その高い守備力に目をつけ、源田を大抜擢したのが就任1年目の辻発彦監督だった。辻監督は現役時代、二塁手として8度のゴールデングラブ賞を受賞した名手。さらに、三塁手として2度のゴールデングラブ賞を獲得したことのある馬場敏史内野守備・走塁コーチも源田と同じ年に西武のユニフォームを着たことも大きかった。

 ふたりの”守備の名手”に認められた源田はキャンプから徹底的に鍛えられ、球団の新人ショートでは1981年の石毛宏典以来となる開幕スタメンを勝ち取った。以来、一度もポジションを明け渡すことなく、56年ぶり球界史上4人目(過去に佐々木信也、長嶋茂雄、徳武定之)、ショートでは史上初となる新人選手の全試合フルイニング出場を達成した。

 不安視されていたバッティングも飛躍的な成長をみせた。開幕直後は9番だった打順も2番に固定され、秋山翔吾と中軸の”つなぎ役”として奮闘。終わってみれば、打率.270、3本塁打、57打点をマーク。盗塁もリーグ2位の37個を記録した。

 わずか1年にして西武の不動の遊撃手となった源田だが、もうワンランク上を目指すには、バッティングのさらなる向上は至上命題だ。このキャンプではてっきり打撃強化に務めていると思いきや……来る日も来る日も守備練習に時間を費やしていた。