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「空振りばかりの子豚ちゃん」山川穂高が、
西武の4番に変身するまで (4ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • 西田泰輔●撮影 photo by Nishida Taisuke

 着実にステップアップすることで、さらに上を狙いたい欲求は増している。同大会終了後、山川は2018年シーズンをこう見据えた。

「2017年の成績は当たり前のように超えていきたい。2018年はもちろんチームが優勝することを第一目標に置いて、2017 年の8~9月の状態で3月からすぐにいけるようにしたいです。2017年は試合に全部出ていないし、ホームランも打率もまだまだという気持ちのほうが強いので。2018年に向けて、ちょっと休んだらすぐに始めようと思っています」

 それから2ヵ月強が経ち、球春到来した春季キャンプ初日の練習後、辻発彦監督が目についた選手として挙げたのが山川だった。

 結果が出るから、自信が出る。自信が出るから、意欲が湧く。意欲が湧くから、成長する。成長するから、結果が出る......。心と技術の好サイクルを回す山川は今季、昨年モノにしかけた4番の座をかけて、中村、メヒアらと本当の勝負に挑んでいく。

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